27日、テレビ朝日系バラエティ番組「マツコ&有吉の怒り新党」で、マツコ・デラックスと 有吉弘行が、音楽業界での「ベストアルバムの頻発」に不満を吐露した。
番組では、毎週「怒り新党」幹事長ことマツコ・デラックスと、政調会長こと有吉弘行が
新党のマニュフェスト作りと称し、視聴者からの怒りのメールを元にトークを繰り広げている。

マツコらがベストアルバムについて不満を漏らしたのは、視聴者からの
「私は歌手・アーティストが出すベストアルバムに怒りを感じます。
デビューして10年20年経って、または活動休止後のベストアルバムならわかりますが、
皆さんベストアルバムを出すのが早すぎる気がします」という投稿が紹介されたときのことだ。

これに対し、有吉は「まあ音楽業界も大変だろうけどね」と現在の音楽業界の不況ぶりを
気遣う意見を出しながらも「ベストが売れるんでしょう。でもベストが出るサイクルが早いから、
シングル買わなくていいや、ってなるよね」と指摘。
これにはマツコも「(視聴者の怒りも)わからないでもないね、ベストじゃないベストアルバムとか
あるからね」とベストアルバム発売の間隔だけでなく、その内容にも問題があることに触れた。

マツコは「本人が選ぶ本当のベスト、とか、コアなファンが選んだ隠れた名曲も入ったベストとか…
しらねーよ(こんな曲)って。ベストってさ、ちょっと興味をもった人が(歌手・アーティストを知るのに)
一番買いやすいものじゃない?そこを忘れないで欲しいのよね」と、ベスト版の種類が多すぎることに
不満がある様子。

さらには「あれもむかつかない?『準ベスト』みたいなの。ホントのベストじゃなく、2年ぶりのベストですとか」
「明記して欲しいのよ、どんなベストなのか」「何とかサイドみたいな、2種類同時に出すのも嫌い。
ふわふわっとしたタイトルで、センチメンタル版とか、赤と白みたいなのとか、どっちに入ってるのかわからないから。
ああいうエゴはやめて欲しい」と、わかりにくいコンセプトのベストアルバムについてもばっさりと切り捨てた。

これには有吉も「どれがホントに一番いいベストか謎だよね」「このレコード会社に移籍してからの
ベストとか、あるよね色々ね」と全面的に同意していた。

その後も様々な議論がなされたが、最終的に有吉とマツコは「10年経たないとベストアルバムを
出しちゃいけないとか、(ルールを決めたら)フェアじゃない?」という結論に至り、
視聴者からの投稿と同じような結論に至っていた。

ベストアルバムを頻発しなければならない音楽業界の事情も分からないではないが、
半年開けずにベストアルバムを出すようなアーティストもいる現状では、視聴者が困惑するのも無理はないだろう。